
- システム思考は、複雑な問題を整理するために、「関係」に着目する思考方法です。物事間の「関係」を正確にとらえることで、根本的で効率的な問題解決ができます。また、部門内・部門間・社内外で現状認識を共有するためにも活用されています。「今、何ができるのか」や「何をするべきか」を考える時にも有効です。
自律とマネジメントのシステム
システム思考を理解しやすくするために例を紹介しましょう。
上司の管理的な姿勢の強さと部下の自律性の関係を考えます。
上司が部下を管理する姿勢を強めると、部下は上司の言うことをそのまま行動に移すことが多くなるため、部下の自律性が下がります。逆に上司が部下の管理を弱めると、部下は自分で考えて行動する機会が増えるため、部下の自律性は向上します。
また、部下が自律的に行動すると、上司は部下に任せておいた方が効率的だと判断するので、上司の管理は弱くなります。逆に部下が言われたことしかしないと、上司は管理を強くして部下を効率的に働かせようとするため、上司の管理は強くなります。
以上のことを図でまとめたものは下図です。マイナスのマークは、マイナスの影響を与えるという意味です。つまり、上司の管理度が上昇すると部下の自律性は低下し、上司の管理度が低下すると部下の自律性は上昇することを意味します。

この図をみると、部下が自律的にならないのは、部下のせいだけではなく、上司のせいでもあることが理解できます。そして、部下の自律性を上げたい上司は、管理的な姿勢を弱め、支援的な姿勢を持つことが有効であることが分かります。ここまで理解できれば、上司は依存的な部下を攻撃することをやめて、支援的に接し始めるでしょう。
このように、システム思考は物事の本質を理解するとともに、適切な行動を導くためにとても有効な手段なのです。
- メンバーの自律性を上げる具体的な方法







