ヒューマンスキルのOSを変えることが有効なことは、選択理論心理学によって理論的に証明されています。
まずは、前提となる人間理解のため、「人の行動のメカニズム」についてご説明します。
- 人は基本的欲求を満たそうとして行動する
選択理論心理学では、人は基本的欲求を満たすために行動すると述べています。
基本的欲求には、大きく分けると5種類あります。愛・所属の欲求、力の欲求、自由の欲求、楽しみの欲求、生存の欲求です。人は、これらの基本的欲求が満たせそうな行動を進んで選択します。一方、基本的欲求が満たせそうにない行動は進んで選択しません。それどころか、欲求が満たせない状況は回避しようとして行動します。

- 基本的欲求の満たし方は人それぞれ
- また、基本的欲求の満たし方は、人によって異なります。
たとえば、上司に褒められることで力の欲求を満たせる人がいる一方、上司に褒められてもなんとも思わない人もいます。
人の役に立つことで力の欲求を満たせる人がいる一方、人の役に立つかどうかに全く興味がない人もいます。他の欲求も同様です。 - 外的コントロールは人や組織に悪影響を及ぼす
これらのことを前提として、ヒューマンスキルのOSを考えると、いかに外的コントロールが機能しないかが分かります。外側から押し付けられた行動は、当人の基本的欲求を満たすとは限らないからです。
基本的欲求を満たさない行動を押し付けられても、進んでその行動を行おうとは思いません。むしろ、押し付けられた行動をどうすればやらなくて済むかを考えるのです。一方、内的コントロールは、最終的には自分が行動を選択するため、当人の基本的欲求がある程度満たされることは保障されています。従って、進んで行動を起こすのです。
また、基本的欲求を満たさない行動を強制する人や組織は嫌われます。
嫌いな人や組織からの命令は、どんなに命令の内容自体が役立つものでも、心から行いたいものにはなりえません。外的コントロールは、モチベーションと関係性の悪循環を作り出し、従業員の行動をどんどん抑制していきます。
また、協力体制に致命的な悪影響を及ぼします。外的コントロールは、組織を不幸で非生産的なものにします。管理職が外的コントロールをやめて、内的コントロールで人と接することが、組織の生産性を向上するためのカギになる職場はたくさんあります。








