レアリゼ推薦の書籍

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佐藤一斎「重職心得箇条」を読む  

安岡正篤 致知出版社 

佐藤一斎は本当に多くの幕末の志士達に影響を与えた陽明学者で、この本でも吉田松陰などの師としても有名な佐久間象山と財政再建で高名な山田方谷が佐藤一斎の塾の寄宿舎で毎晩議論をしていた逸話なども出てくる。
「実るほど頭を垂れる稲穂かな」と古人はよく言ったもので立場が上になればなるほど求められるものはその分野で求められる知識やスキルより人としてのあり方」であるが、この書は非常に的確にその行動指針を示してくれている。
例えば第二条では、「大臣の心得は部下の考えを尽くさせて、これを公平に裁決するところにある。部下を引き立て、気合が乗るように使わねばならぬ。自分に部下のより善い考えがあっても、さして害のない事は部下の意見を用いた方がよい。些少の過失によって人を棄てず、平生嫌いな人間をよく用いてこそ手際である。自分流儀の者ばかり取るなどは、水へ水をさす類で調理にならぬ。」また、十二条、「大臣たるもの胸中に定見を持ちそれを貫き通すのは当然の事だが、公平に人の意見に耳を傾け、心を虚しくして、正しければ一転変化できなければならない。と述べている。つまり、重職の懐の広さや無私、公明正大さが重要であると説いている。
ポケットサイズのこの本は、手元に常に置いておき、何度も何度も読み返しては我が身を振り返る指針にしたい手本であると言えよう。

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