かけた情けは水に流せ

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かけた情けは水に流せ

「かけた情けは水に流せ、受けた恩は石に刻め」
長野県上田市前山寺の石柱に刻まれている言葉です。
他人に情けをかけたにも関わらず、何かお返しが無いと「なんだよ。せっかくしてやったのに!」「この恩知らずめ」という気持ちにならないでしょうか?

私たちは、他人に何かをしてあげたら、当然相手は恩義を感じて、
何か恩返しをしてくれるはずという風に思っています。
事実、そうなることも多いでしょう。
これを「返報性」と言います。
ビジネスの場において「返報性」を実行することは効果的です。

しかし、あまりに短絡的に「返報性」を期待することはお勧めしません。
逆の立場なら分かるはずです。
私たちは実は「受けた恩」についてはあまり意識がないのです。
「言われてみたら、そういうことをしてもらったかな?」と忘れていることも多々あります。

反対に、「こんなことをしてもらった、義理が出来て大変だよ」
と過度に負担を感じることもあります。
そうすると「面倒だから、あの人にはあんまり近づかないようにしよう」と関係が遠くなります。

では、どうすればいいのでしょう?
特定の人だけへの意図的な「情け」をかけないことです。

「情けは人のためならず」という言葉があります。
これは「情けは人のためではなく、いずれは巡って自分に返ってくるのであるから、誰にでも親切にしておいた方が良い」という意味です。

ここでのポイントは「誰に対しても」ということです。
「特定の人」ではないのです。
「特定の人」以外への「情け」なんて意味が無い、「元が取れない」と思うかもしれません。

しかし、これは短絡的な発想です。
世の中はシステムで繋がっています。
あなたがある人にかけている「情け」はきっと他の誰かが見ているものです。

あなたの一貫性ある行動は、あなたの信用を高め、あなたの影響力は大いに高まるでしょう。
だから「やがてはめぐりめぐって自分に返ってくる」のです。