真田コラム

「意味づけ力」が本田をミラノに連れて行った(12月13日ニュースレター掲載分)

日本代表MF本田圭佑のACミランへの移籍が正式に発表されました。
「Wカップで有名になって、ぼくは外国から呼ばれてヨーロッパのセリエAに入団します。
そして、レギュラーになって10番で活躍します。1年間の給料は40億円はほしいです」と
小学校の卒業文集で書いたことを有言実行したのは見事です。
強い願望を持つことが、いかに大事であるかのお手本です。

同時に私は、本田選手の「意味づけ力」が夢を実現させたと思います。
「意味づけ力」とは、目の前の出来事を自分の役に立つように、「意味づける」力のことです。
「客観的にどうか」「世間や他人はどう思っているか」とは関係なく、
自分の将来に役立つように、「意味づける」のです。

2011年にCSKAモスクワでプレー中に怪我をしたとき、
本田選手は複数の試合を欠場しました。
診断の結果、予想以上に怪我は深刻だと分かり、
メディアでは「選手生命が終わるほどの怪我」とまで言われました。

並の選手なら、ガックリと落ち込んだり、やけになるかもしれません。
しかし、本田選手は「意味づけ力」を発揮します。
「怪我をしたことはね、残念ですけどしょうがないですし、怪我して思ったのは僕、チャンスやなと。
すごい遠い試合に向けて自分を作り直せるっていうのは、
今までこういう怪我をしたことがなかったから、俺はチャンスやなと思ってるんですけどね。」
とインタビューに答えているのです。
大怪我を「チャンス」だと意味づけたのです。
遠い試合(W杯本線やビッグクラブでの試合)に向けた準備は、
毎回試合に出ていると出来ないが、今回怪我で時間ができたので、
「これはチャンスだ」と「意味づけ」たのです。

もちろん、怪我をした瞬間はさすがの本田選手でも落ち込んだでしょう。
でも「意味づけ」て、自己説得したのだと思います。
そして、実際に「俊敏さ」を鍛えるトレーニングを集中的に実施したとも聞きます。
怪我から復帰した後の日本代表での大活躍をみると、本当に「チャンス」にしたんだと思います。

ACミランでも様々な苦難があると思いますが、「意味づけ力」できっと乗り越えてくれると信じています。

更新日: 2013年 12月 17日

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