真田コラム

企業理念の価値(9月26日ニュースレター掲載分)

今年6月のサーバントリーダーシップ国際カンファレンスの基調講演で、
「システム思考」や「成功の循環」で有名なダニエルキム博士の話を聞くことができました。

博士は成熟期の企業におけるリーダーのあるべき姿について次のように語りました。
「成熟期のリーダーは変革リーダーであるべきだ。
 変革リーダーはシステムや組織体制の変更といった表面的なことではなく、
 組織のカルチャーを再確認あるいは再設定するという深い所にメスを入れる。」
※ここでのカルチャーとは、企業理念やミッション、コアバリューのこと

確かに、企業を大きく変革する時や企業の再生を図る時には、
改めてミッションやコアバリューを確認し浸透を図ったり再設定することがあります。
国際カンファレンスではサウスウエスト航空本社を視察することができ、
副社長とコリーン・バレット前社長の話を聴くことができました。

低迷期に社長に就任したバレット氏ですが、彼女が就任する前はサウスウエスト航空には、
なんと基本価値観が13個、コンピテンシーが20個、基本理念が5つもあったそうです。

彼女はそれを3つに絞り込みました。
「サーバント・ハート」「ウオーリアー・スピリッツ」「楽しむ」の3つです。
そして、彼女はこれらのカルチャーを現場の隅々にまで浸透させるために、
「カルチャー・アンバサダー」という職種まで作ったそうです。
彼らが毎日全国の事業所を飛び回りながら、カルチャー浸透のための
様々な仕掛けを行っていったのです。

企業理念やミッション、コアバリューなどカルチャーの浸透には大きく分けて2つの効果があります。
一つは自分たちの仕事のやりがいを再認識できるのでモチベーションが上がることです。
もう一つは、自分たちの仕事の目的と判断基準が明確になるため、適切な行動が取れるようになることです。
そのことが業績向上に大きく寄与するのです。

更新日: 2011年 09月 26日

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