真田コラム

大人と子供の違い(10月17日ニュースレター掲載分)

前回、プロとアマの違いを書きました。それを読んで下さったある方が
「いや~ウチのメンバーはアマどころか、大人になっていないんだ。
いい歳をしてまだ子供なんだよ」とおっしゃいました。
この場合の「子供」とは何でしょうか?
当然、年齢を指している訳ではなく、子供の特性を指しているのでしょう。

子供は無邪気で可愛いものです。「無邪気」を辞書で引くと
「素直で悪気がないこと」と同時に「思慮に欠けること」とあります。
つまり、何も考えずに本能のままに行動しているのです。
この時に考えていないのは(1)相手や周りの人の立場、(2)中長期的な視点、です。
だから、友達が遊んでいるオモチャを指さして「あれで遊びたい!!!」
ご飯の前でも「今、お菓子食べたい!!!」と駄々をこねるのです。

実は、私はトイプードルを飼っていますが、犬も同じです。
常に自分の欲望に忠実で、周囲のことなど考えていません。
将来に向けた計画などありません。逆に、子供や犬が、
「いまダイエットをしているので、お菓子は控えていますから、結構です」
と言ったら可愛げがありません。子供や犬は無邪気でいいのです。

しかし、いい大人が「相手がどう思おうと関係ない。私が言いたいことを言うことの何が悪い!」
「年度の目標なんて考えていない。今このテーマに興味があるから、この仕事に時間を割きたい」
と言ったら、どうでしょうか。そろそろ、大人になりましょう。
それは周囲のためだけでなく、自分のためでもあります。

小さな子供たちのアイドル、アンパンマンの作者やなせたかしさんが、先日94歳でお亡くなりになりました。
アンパンマンは他人がお腹をすかせていたら、自分の顔をちぎって分け与えます。
他人のために自己犠牲を払うのです。これは無邪気の対極です。
子供たちにいずれは無邪気を卒業して、思慮のある大人に成長して欲しいという、
やなせさんのメッセージだったのではないでしょうか。

 

更新日: 2013年 10月 25日

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