真田コラム

学校でもリーダーシップ教育を (2月24日ニュースレター掲載分)

私たちは、企業でリーダーシップ開発やリーダー育成のお手伝いを
よくさせて頂きます。一般的に日本人は欧米人に比べてリーダーシップが
弱いと言われます。

リーダーシップとは他人に対する属人的な影響力ですが、その大前提に
「ああしたい」「こうしたい」という自分の「想い」があります。
その「想い」を周囲に伝えて、周囲の人を動かしていく必要があるのですが、
そもそも「想い」が無ければ、何も始まりません。

しかし、企業の管理職や場合によっては役員の方々を見ていても、
この「想い」が無い人が多いのです。決められたことは熱心に取り組み結果を
出す能力は高いのですが、先が見えない中で、それでも「こうしたい」
「ああしたい」という自分の「想い」が見えて来ないのです。
これではリーダーシップを開発することなど出来ません。
正直、社会人になってからのリーダーシップ教育では、手遅れとは
言いませんが遅いのだと思います。

考えてみれば、学校教育においては、唯一の正解にどうたどり着くか
という教育しかしていません。間違っているかどうかを気にせずに、
「ああしたい」「こうしたい」「もっとこうあるべきだ」と自分の「想い」を
表明する機会がありません。
また、自分の意見と違う他人の意見も受け止め、対話して、その中で
さらにイメージを膨らませ、さらに良い解を見つけるという機会もありません。
日本で講演をすると質疑応答でほとんど手が上がりませんが、
海外のカンファレンスに行くと、小学校の父兄参観日かと見間違えるほど、
多くの人が手を上げます。      

これから日本人がグローバル社会で生きていくためには、
自分の「想い」を持ち、正解かどうかを気にせず、まずその「想い」を
表現することを身につけなければいけません。
そして、それは学校教育からスタートすべきだと思うのです。

更新日: 2012年 02月 24日

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