真田コラム

意味のある問いを立てる(8月5日ニュースレター掲載分)

「原発は廃止すべきかすべきでないか?」
「転職すべきかすべきでないか?」
「引っ越すべきかすべきでないか?」
こういった議論に意味はあるでしょうか?

私たちはこのような「0か100か」の二元論の問いを立てることがあります。
私はこういった問いにはあまり意味が無いと思っています。
何故なら、大切なことはこの問いそのものではなく、
この問いが出てくる前提を考えることだからです。

「将来の国のエネルギー政策はどうあるべきだろうか?」
「今後、仕事を通じてどうなりたいのだろうか?」
「今後、どんな暮らしをしたいのか?」

つまり、「自分はどういう状態を望んでいるのか?」という問いを
明確にすることが大事なのです。
このことが不明確なままで手段について考えたり、議論しても意味はありません。

手段について考えるのはあくまで「望んでいること」が明確になってからです。
実は「望んでいること」が明確になるだけで、手段が自然と見つかるということもあります。
二元論の手段でなく、第三第四の手段が見つかることも珍しくありません。

手段を考える時に重要な問いは「それは現実的か?効果があるか?」です。
私たちは「効果」ではなく、自分のメンツや過去との一貫性を基準に選択をすることがあります。
しかし、現実世界で生きている以上、私たちが幸せな結果を得るには
「効果があるかないか」で判断すべきです。
もし「効果は無いけど、どうしてもこのやり方でやりたい」という気持ちになる時には、
実は自分の目的は違うところにあるのです。
そんな時は「本当は自分は何を望んでいるのか?自分が一番得たいものは何か?」という
問いを立てるとよいでしょう。

私たちは気づいていませんが、何かを考える時には必ず背後に問いを持っています。
ですから、人が幸せに生きるには効果的な問いを立てることが必要なのです。

更新日: 2011年 08月 08日

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