真田コラム

理不尽さとメカニズム(2014年11月13日ニュースレター掲載分)

『ベストキッド』という映画をご覧になったことがあるでしょうか?
日系人が少年に空手を教えるドラマでシリーズ4までありますが、
その後リメイクされジャッキー・チェンが
カンフーを教える内容に変わりました。

見所の一つは少年への指導シーンです。
師匠が少年に、無意味に思える練習を繰り返し繰り返しさせるのです。
たとえばリメイク版では、一本の棒を刺した柱の前に立たせ、
「上着取って、着て、脱いで、捨てて、拾って、かける」
を延々と繰り返させるのです。
晴れの日も、雨の日も、ただただひたすらこれをやらせ続けた結果、
少年はキレて、帰ろうとします。

スポ根ドラマでは、このように弟子や選手が理解できない、
一見理不尽な練習を強要する場面はよくあります。
ドラマでは結果的に、それによって本人が成長し
メデタシメデタシとなるのですが、ビジネスの世界ではどうでしょうか?

私も新入社員の時は、「とにかく1日何十件も飛び込んで来い」と言われ、
飛び込み営業を繰り返していた時代があります。
今思えば、それはそれで価値があったと分かります。
守破離の「守」の段階では有効な指導方法だと思います。

しかし「破」や「離」の段階では難しいでしょう。
「なぜ、この方法が必要なのか?」「なぜ、この方法が効果があるのか?」
を理解しないと人は熱心には取り組みません。
人には「自由の欲求」や「力・価値の欲求」があるので、
意味を心底理解できないことには積極的になれないのです。

私たちが多くの知識を持っていても、
実際には使っていないことが多い理由の一つです。
「その手法はどういう風に作用して、どんな効果を生むのか?」
このメカニズムさえ分かれば、「なぜ必要か」は自ずと理解できます。
メカニズムを知ることは非常に効果があるのです。

たとえば「人の行動のメカニズム」を理解すれば、
様々なマネジメントスキルは使える技術になるのです。
弊社の『エンパワーマネジメントプログラム』セミナーでは、
この「人の行動のメカニズム」をご紹介しますので、
興味のある方は是非お越し下さい。

更新日: 2014年 11月 14日

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