真田コラム

テクニックと哲学(2014年11月27日ニュースレター掲載分)

マネジメントの研修では、よく「傾聴」や「承認」することが
大事だと言われます。
マネジャーは、なぜ「傾聴」したり「承認」する必要があるのでしょうか?
部下から情報を得るためでしょうか?部下をやる気にさせるためでしょうか?

もし、部下がやる気を出して、結果を出してくれたら、
どんなマネジャーもその部下の話を「傾聴」し、部下を「承認」するでしょう。

しかし、部下がやる気にならなかったり、
結果を出さなかったらどうでしょうか?
せっかく「傾聴」や「承認」のテクニックを学んだにも関わらず、
使わない人も多いのではないでしょうか。
何故なら、部下を自分の「目標達成の手段」
つまり「道具」としてしか見ていないからです。
結果を出さない部下に無駄な時間はかけられないと考えるのです。

でも、もしマネジャーが部下を単なる「道具」ではなく、
「大切な仲間」「一人の尊重すべき人格」として見たらどうでしょうか?
やる気や結果に関わらず、その部下の話を「傾聴」し、
その存在を「承認」するでしょう。

つまり、「傾聴」や「承認」ができるかどうかは、
テクニックの問題ではないのです。
部下を「大切な仲間」「一人の尊重すべき人格」
としてみるという「人を尊重する哲学」の問題なのです。

テクニックやスキルのトレーニングをどれだけ積んでも、
人は自分の「哲学」に合わないことはやらないでしょう。
単に知識や教養として知っているだけでは、行動は変わらないのです。

もちろん、ビジネスにおいて結果が最重要であることは
言うまでもありません。
しかし、部下を「道具」として扱うマネジメントと、
「人として尊重」するマネジメントでは、
どちらが部下の力を引き出せるでしょうか?
また、それを見ている他のメンバーや
チーム・組織への影響はどうでしょうか?

あなたは、テクニックを身に付けたいのか、
哲学を持ちたいのか、どちらでしょうか?

更新日: 2014年 11月 28日

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