真田コラム

目的と効果。そして相手。(2014年12月12日ニュースレター掲載分)

以前、ある大手企業の研修であったことです。

2日間研修の初日のお昼に、事務局の方が現れて、
「早めに書くように 」と言いながら、アンケートを配ったのです。
唖然としました。まだ始まったばかりの段階でアンケートを書かせることに
何の意味があるのでしょうか?
アンケートの目的が全く考えられていないのです。
恐らく、回収漏れがないように早めに書かせることが
習慣化してこうなったのでしょう。
しかし、これではアンケートではなく、出席確認の紙でしかありません。

企業の中では、このように本来の目的を忘れた仕事や作業が
多く見受けられます。

たとえば、ある営業アシスタントが自社サービスが紹介された雑誌を
営業資料として縮小コピーしていました。
「何故、縮小するのですか?」と尋ねると、
「縮小しないと営業資料のトレーに大き過ぎて入れにくいから」
という返答でした。
そもそも営業資料は何のためにあるのでしょうか?
収納するためでしょうか。もちろん、そうではありません。

良い仕事をするには、私は2つのことが重要だと思います。
一つは「目的」を明確にすることです。
もう一つは「効果」を考えることです。

雑誌をコピーするという仕事は、お客様に自社サービスの良さを
理解してもらう営業資料を作るということが「目的」です。
そして、その目的を達成するために、どういう営業資料にすれば
「効果」があるのでしょうか?

たとえば、カラーでコピーする。重要な箇所にマーカーで色を塗る。
解説を書いた付箋を貼る。etc.
「効果」をあげるために出来ることは多くあります。
漠然と作業していてはいけません。常に「効果」を中心に考えるのです。

そして、「効果」を考える上で、重要な視点が「相手」です。
たとえば、この営業資料を読む相手が20歳の人と50歳の人では、
効果のある方法が全く違います。
50歳の人が読むのなら、縮小などあり得ません。
むしろ、読み易いように拡大コピーすべきでしょう。
常に「目的」「相手」「効果」を考えながら良い仕事をしていきましょう。

 

 

更新日: 2014年 12月 16日

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