真田コラム

チーム強化のためにも「メタ認知」を高めよう(1月30日ニュースレター掲載分)

ACミランに加入した本田選手に、不振のチームを立て直せるか大きな期待がかかっています。
単に一人のプレイヤーとしてだけでなく、
チーム強化のキーマンとしての役割が求められているのです。
マスコミ報道を見ていると、セードルフ監督も、
本田選手の戦術への理解力と対応力の高さを評価しているようです。

本田選手は「今、自分とチームがどういう状況にあって、
何をしないといけないか」を客観的に見ることができているのだと思います。
こういった自己を客観視する能力を「メタ認知」と言います。
メタとは、「高次な-」「超-」という意味ですが、「メタ認知」とは
「自分が何を考えているか」「自分がどう行動しているか」
「自分とチームは何をしているか」という「自己の認知」を認知することです。
自分と周囲を「俯瞰する力」だとも言えます。

スポーツに限らず、ビジネスの世界でも、これからは「メタ認知」を身につけることが
とても重要だと私は考えています。
何をやるべきか分かっていた時代では、指示されたことに真面目に取り組むだけで成果がでました。
しかし今の難しい時代では常に新しい状況への対応が必要となります。
場合によっては自分の発想や行動パターン、
チームのメンバー同士の関わり方を変える必要があるかもしれません。
そのためには、「自分とチームがどんな取組みをしているか」を俯瞰し、
客観視することが不可欠なのです。

サッカーで言えば、「メタ認知」がないと
選手間のポジショニングが適切でなかったとしても、そのことに気づきません。
だから修正もできないのです。

「メタ認知」を身につけるには、3つの方法をお勧めします。

1)自分を天井から見ている「もう一人の自分」を意識する。
人に熱く語っている時も、それを天井から冷静に見ている自分をイメージするのです。

2)「振り返り」の時間を持つ
自分とチームがどのように取り組んできたかを、振り返るのです。
「振り返り」を習慣化することは「メタ認知」を鍛えることに効果的です。

3)思考を文章や図にして「見える化」する。

そして、自分だけでなく、部下の「メタ認知」を鍛えることで、
チームとして最適な取り組みができるように指導したいものです。
セードルフ監督が本田選手にしているように。

 

更新日: 2014年 02月 04日

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