真田コラム

リーダーは、なぜ「立ち止まる」ことが必要なのか(2015年2月13日ニュースレター掲載分)

先日、某企業のマネジャー向けに講演した後の懇親会での会話です。
「上になればなる程、仕事も多いし重圧も凄いし本当に大変ですね。
正直に言うと昔のような集中力やエネルギーが続かなくなっています(苦笑)」
このように疲弊して悩んでいる管理職は実は多いのではないのでしょうか。

若い頃は、活力に溢れ大量の仕事も素早く処理できました。
多忙であることでむしろエネルギーを充電出来ました。
多くの場合、先人の経験や職場の慣習に則った
習慣的なアプローチで進めることもできました。

しかし重い責任、膨大な仕事、多くの部下を抱えるリーダーは、
その仕事の進め方では限界です。
忙しさの中で疲弊し、自分を見失い、自制が効かず、
近視眼になってしまうのです。

リーダーには「立ち止まる」ことが必要なのです。
「立ち止まる」ことで、ストレスから解放され、
自制や集中力やエネルギーを取り戻すことができます。

また、上位のリーダーは、より複雑な問題への対応を迫られますが、
「立ち止まる」ことで思考が深まり、戦略的でイノベーティブな
解決が出来るようになります。
「立ち止まる」ことは、創造力の源泉になるのです。

机の前で何時間唸ってもアイディアが出なかったのに、
散歩に出かけたり、お風呂に入っている時に、
急にひらめいた経験はありませんか。
複雑な問題を解決する時には、意識的な努力も必要ですが、
休憩するなど「立ち止まる」ことも必要なのです。

アインシュタインは「クリエイティビティとは、
浪費された時間の残りかすである」と言っています。
一見「時間の浪費」に見える「立ち止まる」ことが、
次のイノベーティブなアイディアを生み出す可能性があるのです。

古来から、日本人は「立ち止まる」ことを非常に効果的に実践してきました。
それが「禅」です。
近年はマインドフルネスという表現で禅をベースした瞑想法が
世界中で注目されています。

忙しさの渦の中にいるリーダーこそは、
こういった「立ち止まる」術を身につけるべきではないでしょうか。

 

 

更新日: 2015年 02月 16日

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