『聞いてません』は、もう止めよう(2015年4月14日ニュースレター掲載分)
「聞いてません」「教えてもらってません」と文句を言う人がいます。
もちろん、仕事を依頼する側・指導する側は、
目的や方法など全体像を説明する必要があります。
しかし、依頼される側・指導される側が
「聞いてません」「教えてもらってません」と文句を言うのは、
「私は依存人間です」と宣言しているのと同じです。
「聞いてない」「教えてもらってない」のならば、訊けばいいだけです。
文句を言う人は、自分では「知る」ための行動をしていないことが多いのです。
そもそも、「自分が知りたいこと」を「知りたい」ように
説明してくれる人など、この世にいません。
人はそれぞれ立場も違えば、能力・知識・経験・感性など違います。
見えている世界が違うのです。
違う人間同士が過不足なく伝えたり、
相手の理解に合わせて的確に伝えることは不可能です。
ですから「知りたいこと」を知るには、
自分から行動を起こして行くしかありません。
しかし、その時にただ漠然と質問するのはお勧めしません。
これでは「自分は考える能力が無い人間です」と宣言しているのと同じです。
必要なことは、「自分で仮説を立てる」ことです。
分からないことが多くても、「おそらく・・・・じゃないだろうか」
と考えることが必要です。
もし、「目的が分かりません。これって何のためにやるんですか?!」
と上司に食ってかかると、あなたは「能力が無い」と思われてしまいます。
「私はこう考えたのですが、ズレてないでしょうか?」
とまず自分で仮説を立てることです。
しかし、仮説のまま突き進むと、大勘違いということもあります。
必ず質問し確認することが必要です。
大切なことは、相手の説明に期待するのではなく、
自分で「仮説を立て」て、行動することです。
更新日: 2015年 04月 15日