真田コラム

Good(良好)はGreat(偉大)の敵である(8月2日ニュースレター掲載分)

『ビジョナリーカンパニー2』に出てくる言葉です。
Badを放置する人や企業は、今どき少ないでしょう。
しかし、Goodはどうでしょうか?
「特に問題が起きていないから」「お客様からクレームが出ていないから」
「いや、むしろお客様は満足されてるから」
Goodは、「変えないこと・変わらないことの正当性」を私たちに与え、
現状に縛りつけようとします。
まさにGreatの敵として、目の前に立ちはだかるのです。

では、Greatに向けて歩み出すと何が起きるのでしょうか?
まず、仕事が増えることになります。
場合によっては「気に入ってるのに、どうして変えるの?」と
顧客から文句の一つももらうことになります。
では、何故Greatを目指すのでしょうか?
ビジネスで言えば、私たちはプロフェッショナルだからです。
それぞれの仕事のプロとして、
最高の商品やサービスを提供する責務があります。
星野リゾートの星野社長によると、
宿泊客の満足度で4.5点(5点満点)以下はリピートしないと言います。
Goodではダメなのです。
4.5点以上はリピートしたり、紹介をしてくれるといいます。
Greatは生き残り発展できますが、Goodはいずれ駆逐されます。

『創造的破壊』というシュンペーターによって
提唱された経済学用語があります。
経済発展は新たなより効率的な方法が生み出されれば、
同時に古い非効率的な方法は駆逐されて、常に新陳代謝が起きるものです。
持続的な経済発展のためには、絶えず新たなイノベーションで
創造的破壊を行うという事が重要であるとシュンペーターは説いています。
今、現状を変えることに難色を示している顧客に応じて
Goodを提供し続けても、どこかで新たなGreatが生まれれば、
顧客はあっさり乗り換えるでしょう。

Greatを追求することは、プロとしての責務であると同時に、
生き残るための最良の方策なのです。

*ちなみに『ビジョナリーカンパニー2』の原題は
 『Good to Great』ですね。

更新日: 2013年 08月 06日

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