真田コラム

Stay Foolish! (10月7日ニュースレター掲載分)

あのスティーブ・ジョブズ氏が亡くなりました。
彼は最も偉大なビジネスリーダーの一人と言えるでしょう。

ジョブズ氏は製品だけでなく、素晴らしい言葉も数多く残してくれました。
その中でも、心に残るのはスタンフォード大学での卒業式での言葉の数々です。
「Stay Hungry.Stay Foolish」もそのうちの一つです。

この場合の「Stay Foolish」という言葉を、私は
「大人ぶった常識人になるな」「常識にとらわれずバカな事をやれ、自分が信じる事をやれ」と解釈しています。
何故なら「俺は賢い」「俺は何でも知ってるよ」「俺は完全だ」という
妙な大人ぶった態度では変革を起こすことはできないからです。

自分が「Foolish」でなくなれば、変革を起こす必要もなく
むしろ体制側として、変革を抑え込むことになります。
つまり「Stay Foolish」は、
「俺は賢い」「俺は何でも知ってるよ」「俺は完全だ」という思い上がりを戒め
「謙虚であれ」ということを言っているのだと思います。

米国のアスペン研究所ウォルター・アイザックソン理事長は、
「謙虚さ」の必要性についてこう語っています。
「リーダーには、知性だけでなく想像力も必要で、
その想像力は謙虚さによって生じてくるものです。
謙虚であれば世界に対してオープンな見方を持つことができ、寛容さ、許容力も備わってきます。」

もし謙虚さを忘れ、「俺は賢い」「俺は何でも知ってるよ」「俺は完全だ」と思い上がれば、
いま世の中で起きていることに対してオープンな見方ができず、
新しい現実を受け入れることができないでしょう。
しかし、私たちは成功体験を重ね、ポジションが上がっていくにつれて
賢くなり、謙虚さを失ってしまいます。

ジョブズ氏ほどの成功を収めていない私たちこそ「Stay Foolish」を実践しようではありませんか。

更新日: 2011年 10月 07日

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