中堅社員

一通りの仕事が出来る中堅には、次の段階として必要な3つの要素があります。

1)卓越性とプロ意識
2)巻き込み力
3)現場リーダーシップ、フォロワーシップ

1)卓越性とプロ意識
一通りの仕事、並みの仕事が出来るだけでなく、一流の仕事ができるようにレベルを数段上げていく必要があります。これが卓越性です。

そのためには、コンフォートゾーンに甘んじているのではなく、ラーニングゾーンにチャレンジしていく必要があります。ラーニングゾーンに足を踏み入れれば、当然失敗することもあり、それを糧に前進するメンタルタフネスが求められます。
 
「卓越性」は自分の技術や知識や能力に焦点が当たりますが、「プロ意識」は顧客などステークホルダーへの貢献が焦点です。
今、自分を今取り巻く環境や状況が決して容易でない状態でも、「相手の期待」を超える成果を出そうと全力で取り組むのがプロ意識です。
 
「卓越性」と「プロ意識」を実現するには、もちろんスキルのレベルアップは必要ですが、それ以上にOSの転換が必要です。
ここでいうOSとは、中堅社員の人間観・世界観・価値観・哲学です。

たとえば、OSをこのように転換することが必要です。
・「楽できた方がいいな」「ほどほどでいいんじゃない。頑張っても損だし」
⇒「まあまあ、ほどほど」に甘んじることは、自己成長を拒絶する行為であり、自分の人生の無駄遣い。会社が損をするのではなく、自分が損をする。
・結果を出すには環境が整わないと無理。会社や上司が変わらないと無理。(他責)
⇒会社(上司)批判をしている時間が無駄。今、自分が出来ることから変えていくしかない。自分を変えて、影響力を高め、周囲に働きかけていけばいい。

適切なOS(人間観・世界観・価値観・哲学)に変えるということは、まさに「意識を変える」ことです。もちろん容易ではありませんが、中堅社員教育にはOSつまり意識は変えることが欠かせません。研修の中では、「レアリゼメソッド」で、OSの転換を図っていきます。
 
2)巻き込み力
期待を超える成果を出すには、プロ意識を持っていても、自分ひとりの力では限界があります。そこで必要になってくるのが、「巻き込み力」です。
組織に属している社員の最大の資源は、豊富な人材と彼らが持っているノウハウや人脈です。それを活かさない手はありません。プロ意識が本当にあれば、当然取り組むべきことです。
(「巻き込み力」を阻害する要因)
・内向き志向。自分の中で小さくまとまって、自己完結している
・より大きな成果をイメージ出来ない。「卓越性」と想像力の欠如
・どんな状況でも「相手の期待」を超える成果を出すことよりも、自分の小さなプライドにこだわる「プロ意識」の低さ
・多種多様な人を巻き込むことの面倒くささと大変さ
・多種多様な人を巻き込むためのコミュニケーション能力の欠如
 
3)現場リーダーシップ、フォロワーシップ
管理職の難易度が上がるにつれて、管理職一人では組織を十分に運営し成果を出すことが難しくなっています。中堅社員が、管理職の仕事の一部を分担し、補佐することが欠かせません。
 
◎現場リーダーシップ
中堅社員には正式な管理職ではないものの、現場のリーダーとして活躍することが求められます。その時に必要なのが、「プロジェクトマネジメント」や「プロセスマネジメント」の能力です。
 
「プロジェクトマネジメント」・・・与えられた目標に対してPDCAサイクルを回していきますが、予期せぬ事態の発生もあり変更・修正を求められます。
限られた期限・予算で、期待成果を残すには、計画立案、仮説思考、優先順位付け、目的思考、交渉力など様々な能力が必要となります。
 
「プロセスマネジメント」・・・目指すべき成果を出すには、ブラックボックス化したプロセス活動を分解し、見える化する必要があります。何故なら、多くの場合、仕事は属人化し暗黙知になるからです。最初から最後まで一貫して出来る仕事でない限り、組織で結果を出すには、暗黙知を形式知に変えることが必要です。
そのためには、抽象と具象の往復が必要になります。
 
◎フォロワーシップ
中堅社員は現場のリーダーであると同時に、上司のフォロワーでもあります。上司がリーダーとして機能するには、中堅社員のフォロワーシップは欠かせません。
またリーダーシップはフォロワーが存在することで成立します。つまりリーダーシップとフォロワーシップは両方揃って成立する存在なのです。
 
フォロワーとして、具体的に必要なことは以下の行動です。
・補完・サポート
・代行
・意見具申
 
(何故、フォロワーシップを発揮出来ないか)
人は、自分は不完全なのに、他人には完全を求めがちです。特に上司に対しては顕著です。
出来てないところをあげつらい批判しがちです。これは、OS(人間観・世界観・価値観・哲学)が「他責」だから起きることです。
上司が不完全であることは、「自分の活躍の場がある。ありがたい」と捉えるOSに転換することが必要です。このOSの転換がない限り、いかにフォロワーシップのスキルを学んでも効果はありません。
 
【対応するプログラム】
汎用版として下記のようなプログラムをご用意しております。
実際のご提案にあたっては、クライアント様の目標と現状に応じ、下記プログラムをカスタマイズ、オーダーメイドで設計して、ご提供いたします。
 
・巻き込み力・プログラム
・次世代リーダー育成・プログラム
・現場リーダー・プログラム
・チームビルディング・プログラム
・フォロワーシップ・プログラム
・自律型人材育成
・レジリエンス/メンタルタフネス・プログラム
・構造化コミュニケーション・プログラム
・組織コミュニケーション(真報連相)・プログラム

【プログラムの要素例】
・願望(Wantsイメージ)の明確化  ・キャリアビジョンの明確化
・チャレンジスピリッツ       ・意味づけ(リフレーミング) 
・プランニング(計画立案、優先順位、タイムマネジメント)
・目的思考             ・仮説思考  
・クリティカルシンキング      ・ズームイン・ズームアウト思考
・抽象化/具象化           ・メタファー     ・アナロジー
・チームビルディング        ・コミュニケーション ・交渉力
・人の行動のメカニズム       ・論理的思考     ・水平思考
・フィードバック          ・アサーション    ・iメッセージ 
・視点/視野/視座の使い分け  etc・・・