キャリア構築として必要なリーダーシップとは
「キャリア構築として必要なリーダーシップとは」 Youtube「PIVOT公式チャンネル」で弊社代表...
大澤 千恵
第1回サーバントリーダーシップフォーラム
~ この国にはリーダーシップが足りない!! ~
アフラック(アメリカンファミリー生命保険会社)社
創業者・最高顧問 大竹美喜氏
「今の時代に求められるリーダーとは」
2011年10月26日に行われた「第一回サーバントリーダーシップフォーラム」。
参加者の皆さんにサーバントリーダーシップについて考えて頂くことを目的として、毎回 各界のリーダーをゲストとしてお招きし、ご講演頂いています。
ゲストの中には、日頃からサーバントリーダーシップを意識して実践していらっしゃる方もいれば、ご自身では「サーバントリーダーシップ」という言葉は意識していないものの、自然とサーバントリーダーシップを実践していらっしゃる方もいます。
今回は、ゲストの1人であるアフラック(アメリカンファミリー生命保険会社)社の創業者・最高顧問、大竹美喜氏の講演レポートを掲載させて頂きます。
アフラック(アメリカンファミリー生命保険会社)社
創業者・最高顧問
※部署・役職はインタビュー当時のものです
どのような人をリーダーと呼ぶのでしょうか?
例えば、スポーツを指導する方は「インストラクター」、各種団体の役員「ディレクター」、戦国武将は「ヒーロー」ではありますが、「リーダー」ではありません。
また、「リーダー」とは絶対に自称されることは許されない名称です。
それは、第三者が敬い、頼ることのできる人。そういった人にのみ与えられる他律的称号をリーダーと呼びます。
そういった意味で、職場の中にも目立たないけれど、リーダーと呼ぶべき人がいるということがお分かり頂けると思います。
リーダーには慧眼と謙遜が必要であり、またメンバーが集まり、自由な発言を許し、論争が起きても仲違いにならないように、労働の目標が生じるよう見守ってあげられることが必要です。そして、問われれば初めて自らの理念を語ります。
その理念に向けて一同結束させることができれば、立派なリーダーの名にふさわしいと言えるでしょう。
21世紀型リーダーシップとは、信頼を土台にした水平的・人格的リーダーシップだと思います。
先んじて人に仕え、犠牲と献身のなかで、自然と湧き出る権威こそが、21世紀型リーダーシップと考え、その道を模索しています。
例を一つ挙げましょう。
昨年、芸大に招かれた際、そこでミュージカルを上演しておりました。
そのときの指揮者が、深々と演奏者に頭を下げている様子を目にしました。それは演奏している方々に敬意を表しているということです。タクトを振っている方は、演奏している方に仕えている、「私はオブザーバー、モデレーターに過ぎない」という謙虚な姿勢がみなぎっていました。
これが、人に仕えるリーダーシップです。
私がアフラック日本社長に就任するにあたって、アフラック米国本社創業者であるJ.B.エイモス氏から、「社長として最も大事な仕事は何だと思うか?」と問われました。
私は「一刻も早く利益を上げて、本社に送金することだ」と答えると、「馬鹿者!」と叱られました。
「君の最大の仕事は、次のリーダーを選ぶことだ。」と言われたのです。
企業にとって一番大事なことはリーダーを選ぶこと。リーダー次第で組織は変わります。リーダーには企業を永遠に存続させる責任があり、何百年、何千年と続けていくために、いかに人が大事かということです。人で始まり、人で終わるものなのです。
リーダーが持つべきは、個人の夢、強い意志、そして行動を起こすこと。
歩み始めるときは、孤独な一歩です。歩んでいくうちに、理解者が現われるのです。
「私の夢」が「我々の夢」になります。サーバントリーダーシップの提唱者ロバート・グリーンリーフの言葉で、「何か偉大なことが起きるには、そこに夢がなければならない。まず夢ありきである」というのがあります。
真のリーダーがフォロワーから信頼を得るには、まず奉仕をすることです。マネージャーは地位と権限が必要ですが、リーダーには職位が伴うものではありません。
フォロワーはリーダーに強制されているわけではないので、ノーと言って引き返すことが出来るにもかかわらず付いてくる、というのがリーダシップです。
つまり、リーダーの夢はフォロワーの夢となっているので、夢をどのように描くかが大事なのです。
「リード・ザ・セルフ」「リード・ザ・ピープル」「リード・ザ・ソサイアティ」と自分自身、人々、社会を巻き込むことで夢が実現できます。10年、20年、50年先のことを描き、進むことが必要です。
マネージャーは今日一日を乗り切ればいいのです。分かりやすく言うと、 リーダーは「木を見ず森の姿を考える。組織全体を見渡し、将来を考える戦略的視点が必要」ですが、マネージャーは、「木を見て受け持った部門を十分に機能させること、上から与えられた目標を戦術として具現化することが必要」ということであり、リーダーとマネージャーは決定的に違うのです。
マネージャーとして優秀であっても、リーダーに向いているとは限りません。
リーダーは部下から信頼されることが何よりも大事です。尊敬の念、信頼の念なしに自発的な行動を期待することはできません。
今は、本当の人材育成が改めて問われる時代です。
現在の日本は、閉塞感、失業、ワーキングプアの増加、震災の影響、政治の不信など、危機に瀕しており、企業、学校、家庭どこにでも、本当のリーダーが求められているのです。
高い志を持って、ぶれない座標軸を持っていることが必要です。
学歴でも地位でもなく、リーダーの決め細やかな心配りが何より大切です。
私自身も、日本のため、世界のためにリーダー養成の活動をしております。
明日を切り開く人々に、信念を持って時代の困難に立ち向かい、日本の再生を図って欲しいと思います。
ひとりひとりに役割があり、いかにその役割を自覚して行動するか、というのが問われているのだと思います。
今後、企業が継続的に発展していくために必要な考え方の1つとして、レアリゼではサーバントリーダーシップを推奨しています。
2004年にはNPO法人日本サーバント・リーダーシップ協会を設立。レアリゼ代表の真田が理事長を務め、レアリゼが事務局を担っています。
当webサイトにはサーバントリーダーシップのまとめページを設置していますので、是非そちらもご活用ください。
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