レアリゼ:本日はお忙しい中、お時間をいただきまして、ありがとうございます。今回弊社レアリゼの研修を導入されたきっかけをお話いただけますか?
高橋:はい。レアリゼさんのことを知ったのは、2018年の5月頃かと思います。HRカンファレンスというイベントに弊社の北澤が参加し、登壇されていた真田社長のお話を伺う機会がありました。そこで"サーバントリーダーシップ"という言葉を初めて知りました。「そういう概念もあるんだ」ということを知り、これは弊社に非常にマッチする考え方だなと思ったことが最初のきっかけになります。
それですぐにレアリゼさんが開催されている無料のセミナーに申込をさせていただいたんです。
レアリゼ: サーバントリーダーシップを活かした「エンパワーマネジメントプログラム」の紹介セミナーですね。
高橋:はい。このエンパワーマネジメントプログラムのセミナーに参加してみて、研修自体が非常に面白かったなという第一印象でしたし、体験やディスカッションから得るものがとても多く、ぜひ我々だけではなく弊社にも持ち帰りたいなっていう思いがありました。
レアリゼ: ありがとうございます。当時の貴社の中における課題意識などを少しお話いただけますか?
高橋:はい。特に2017年、2018年頃は離職する人が相次いでしまったような時期でした。ただ必ずしも会社が不満で辞めた人ばかりではなく、寿退社の方もいれば、次の目標を目指して、という方もいたのですが、離職が相次いでしまったこともあり、残った所員、特に若手が「このままで大丈夫なのかな」と大きな不安を抱えていました。
私たちはマネージャーとして日々メンバーと向き合っている中で、非常に強い危機感を感じておりました。
レアリゼ: なるほど。
高橋:自分たちだけで考えても答えが出ないだろうなと思い、少し外に目を向けてみようということになりました。
もしかするとみなさん同じような悩みを持っているのではないかと。それで解決策を求めて人事系のイベントやレアリゼさんのセミナーに参加したのだと思います。
レアリゼ: ありがとうございます。ところで貴社の日頃の業務では、ディスカッションなど、周囲と話をするというプロセスがさほど多くないのでは?とお見受けしたのですが、いかがですか?
高橋:そうですね。我々の仕事は基本的にお客様と1対1で向き合ってお話をするような仕事なので、プロジェクトみたいな形ってメンバーが何人か集まっている場面はそう多くはありません。ですが経験を積み、中堅ぐらいになってきますと、1人では解決できないことも出てきます。そういった場合には所内のそれぞれの分野の専門家を集めて、プロジェクト的に議論して問題解決にあたるということは、多くある場面ですね。
レアリゼ:それでは貴社での研修実施に至るまでの過程でのご感想をお聞きできますか?
高橋:すごくしっかりとヒアリングをしていただけたという印象です。まず問題点をしっかりヒアリングしていただき、「このような方向性はいかがですか?」と提案をしながら煮詰めていけた、ということがオーダーメイドでやっていただいてるという印象を受けました。
レアリゼ:ありがとうございます。では、実際に受講されたおふたりのお話をお伺いできれば思います。
井上:はい。今の担当業務はお客様のところにお伺いして会計の報告をしたり、経営の悩みを伺いその悩みを所内の連帯を活かして解決していくというような、仕事をさせていただいてます。離職者が少し多かった頃のことですが、実は私も退職を考えていました。
レアリゼ:当事者でいらっしゃったのですね。
井上:私が離職を思いとどまった理由は、所内の雰囲気がやっぱり一番大きかったです。
私と同じタイミングで辞めると言ってた者がおりましたが、そのタイミングでさらにもうひとり結婚を機に退職することとなり、莫大な量の件数が後輩や先輩に引き継がれました。やはりその時は雰囲気が非常に悪かったというか・・ほんとに暗かったです。
そのような状況の中で、私はどちらかと言うとステップアップのために離職を考えていたので、今ここで辞めなくてもいいかなと思って、思いとどまりました。
今思い返してみても、あの頃はとても暗い雰囲気だったなと思います。
レアリゼ:なるほど。ありがとうございます。小川様はいかがですか?
小川:私の担当業務は井上とほぼ同じです。
お客様の話し相手になり、ニーズを引き出すというような仕事をしております。
以前は所内の雰囲気がギスギスしていました。繁忙期でもないのにピリッとしてるというか。そうではないのかもしれないんですけど、"話しかけないでオーラ"をみんなが出している雰囲気があったなと思います。
そのような雰囲気の中、ひとりで頑張ってやらなきゃ、という思いをそれぞれ持っていたと思うのですが、できないことが多くてもうダメだ、もうやってられないというような思いを持ってた人もいたのではないかと思います。
レアリゼ:なるほど。ここで高橋様にお伺いしたいのですが、お仕事内容の特性として、プロフェッショナリズムといいますか、「自分で完成させるんだ」という思いが強かったりするのでしょうか。
高橋:そうですね。やはり自分で責任を持ちながら頑張ることで力をつけていこう、という文化が昔からありました。これまでその延長で来た、というところはありますね。