部下の思考を引き出す「問いかけ」5つの型——対話で“考える力”を育てる
部下の思考を引き出す「問いかけ」5つの型——対話で“考える力”を育てる 目次 はじめに:問いが変われ...
大澤 千恵
研修で終わらせない!学びを実践に変えるフォロー施策9選
研修は人材育成の重要な手段ですが、それ自体が目的ではありません。本当に目指すべきは、研修で得た学びが現場の行動や成果につながること。
しかし現実には、「あのときはやる気になったけど、忙しくて実行できなかった」「研修の内容を活かす場面が見つからなかった」といった“研修やりっぱなし問題”が多くの組織で発生しています。
研修を「一過性のイベント」で終わらせないためには、事前準備と事後のフォロー設計が不可欠です。
この記事では、学びを職場での実践につなげるための具体的なフォロー施策を8つご紹介します。
すぐに取り入れられるものから、制度設計が必要なものまで幅広くご紹介しますので、自社に合った形で活用してみてください。
いくら正しい理論や知識を「教えて」も、意識変革は起きません。
意識変革とは気づきであり、発見や納得の結果として起きるものなのです。気づき・発見・納得が起き、「意識変革」に至るためのレアリゼメソッドのご紹介はこちら。
研修では開始時点で既に受講生に大きな違いがあります。それは問題意識の有無です。
もし、問題意識が無ければ、アンテナが立っていないので、せっかくの情報や知恵をキャッチすることできません。
研修開始時までにアンテナを立てることが重要です。
そのためには、事前課題が必要です。
研修テーマについて、自分は「今、どう認識しているか」「自分はどうしたいと思っているか」これを文字化するのです。
さらに、自分一人の意識だけでなく、他の受講者がどう考えているを知ることは極めて有効です。
他の人のアンテナを知ることで、自分のアンテナを立てることができます。
導入ポイント:フォームやGoogleスプレッドシートなどオンラインで提出できる仕組みにすると、運用負荷を軽減できます。
上司との対話によって、受講者の内省が深まり、「やってみる一歩」のハードルを下げることができます。
ポイント:事前に上司に「対話の観点」を共有し、評価ではなく支援スタンスで関わってもらうことが重要です。
研修終了時に「明日からやってみること」を1~2つ書いてもらい、それを上司や同僚と共有します。紙で提出するだけでなく、デジタル上(社内チャット・共有フォルダ)に残すと継続的に参照されやすくなります。
期待される効果:
応用:数週間後に「振り返りコメント」を添えて再提出する形にすると、実行の定着が進みます。
受講者が自分自身で実践状況を振り返るフォーマットを用意し、研修後1〜2週間以内に記入して提出してもらう仕組みです。上司や人事部の関与は不要で、「記入して提出する」だけの運用が可能です。
例:シートに含める質問項目
ねらい:
導入ポイント:フォームやGoogleスプレッドシートなどオンラインで提出できる仕組みにすると、運用負荷を軽減できます。
研修後、1週間に1回、1〜2分で書ける“簡易メモ”を提出してもらう方法です。たとえば「今週、研修内容を活かしてできたこと」「やろうと思って忘れていたこと」「来週に向けての小さなアクション」など。
形式例:
ポイント:
このような「振り返りの習慣づけ」は、実行の持続と内省の質向上につながります。
受講者同士で「学びの実践進捗」を共有するペアやグループをつくり、週1回程度のチェックイン(チャットや5分の口頭共有など)を行います。
ねらい:
導入しやすい形:
学びを現場課題と結びつけるには、アクションラーニング(AL)が効果的です。研修で得た視点や知識を活かして、実際の業務課題にチームで取り組む形式です。
進め方例:
ポイント:
研修後に「学んだこと・実践したこと」を、他部署やチームに共有する場を設けます。プレゼン形式でも、対話形式の座談会でもOKです。
メリット:
注意点:評価会にならないよう、「ナイスチャレンジ」を承認する空気づくりが大切です。
初回の研修から1〜3ヶ月後に「フォローアップの場」を設けることで、学びの定着とモチベーションの再点火が期待できます。
形式例:
効果的な問い例:
どんなに良質な研修を実施しても、それが職場で活かされなければ意味がありません。学びを成果につなげるには、“場をつくる”ことと“関わりを設計する”ことが重要です。
本記事で紹介したフォロー施策は、どれも大掛かりな仕組みを必要としないものばかりです。むしろ、「できる範囲で小さく始め、続けること」が実行のポイントです。
「学びを学びのままで終わらせない」。
そんな職場文化を育む第一歩として、ぜひご自身の組織に合ったフォローの仕組みを取り入れてみてください。
組織や受講生の課題に合わせて、より効果的な研修をおつくり致します。 「こんな研修をしたい」「○○を社員に理解してほしい」といったご相談など、お気軽にお問い合わせください。
詳しくはこちら部下の思考を引き出す「問いかけ」5つの型——対話で“考える力”を育てる 目次 はじめに:問いが変われ...
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