企業で実施される研修の多くは、一人ひとりの職場での行動が変わることを目的として実施されます。レアリゼの行動変容を促すためのアプローチは、行動そのものを変えようとするのではなく、意識が変わることで行動が変わることを目指しています。その意識変革とは、正しい理論や知識を学ぶことだけで起こるものではなく、「気づき」や「発見」、「納得」の結果で起きるものだと考え、研修づくりのメソッドとして落とし込んでいます。
PCに最新のアプリケーションを入れても、旧いOSでは動きません。 OS自体をバージョンUPすることが必要です。 これをヒューマンスキルの分野に当てはめても同じことが言えます。 ここで言うアプリケーションは具体的なスキルやテクニックを、OSは、人間観・世界観・価値観・哲学を指します。
多くの人や組織は、新しいアプリケーションの導入には熱心ですが、自分や自組織のOSを見直しバージョンUPしようとしないのです。 アプリケーションとOSに矛盾があれば、うまくは機能はしません。 だから、多大な投資をした研修やツールが、現場では使われないのです。 レアリゼでは、OSをバージョンUPしながら、適切なアプリケーションをインストールし、行動変容が起きるように支援します。 もちろんOS(人間観・世界観・価値観・哲学)を変えるということは、「意識」を変えることであり、簡単ではありません。そのために、レアリゼ・メソッドを活用するのです。
正解や結論は伝えずに、まず「体験」から始めてもらいます。そこでの「気づき」を「振り返り」ます。
ここで得た教訓を「一般化」します。
この教訓は自分で発見したものですから、自分でも否定出来ないのです。
だから実行することを深くコミット出来ます。
「体験」をもとに「学習と成長のサイクル」に従って議論していくうちに、「体感」に内包されている構造や法則を自分たちで発見します。
さらに議論が進むと、自分たちの仕事や職場環境にも同じ構造や法則が内包されていることに気づきます。
何も強制することなく、説教することなく、自然な形で気づきが起き、実行しようとコミットします。
「学習と成長のサイクル」によって、このようなアナロジー的な思考の転換が起きるのです。
職場での実践と振返りを大切にします。 「気づき」は一瞬で起きることがありますが、行動変容が定着するまでには時間がかかります。
継続学習の中で、「気づき」が深まり、確信に変わり「意識変革」と行動定着が完成します。
難所Aは、視野の問題です。
知っていることが一面的であり、多面的な理解が出来ていないことが多くあります。
難所Bは、実践へのマインドが問題です。
新しいことに取り組むのが面倒くさい、やってみて失敗するのは怖い(恥ずかしい)等の心理的ブロックがかかることが見られます。また、「わかっていること」と「できること」を混同している場合にも、実践が阻害されます。
難所Cは、実践継続へのチャレンジが課題です。
新しく取り組むことがすぐに出来るようになることは多くありません。実践しても上手くいかないことや失敗も経験します。「やってみた」ことから受けるフィードバックを活かして、前に進みます。