ビジネス書ランキング1位『FACTFULNESS(ファクトフルネス)』は、なぜ売れたのか?
2020年上半期のビジネス書ランキング 1 位になった『FACTFULNESS(ファクトフルネス)』は世界的ベストセラーになりましたが、なんとその 4 分の 1 は日本での売り上げなのです。
日本人が特にこの本に反応したのは、何故でしょうか?
日頃から、FACT ベースで考えることに苦手意識をもっているからでしょうか?
また、事実以上に悲観的に物事を考える習性があることを意識しているからでしょうか?
今回のコロナ禍を見ていると日本人も他の諸国も、この点については変わらない気がします。
人間はそもそも、FACT ベースで考えたり、物事を悲観的に考えるように出来ているのです。これは進化生物学的にも脳機能的にもはっきりしています。
人類の歴史は約 700 万年ですが、約 1 万年前から定住生活に入りました。つまり 699 万年は狩猟採集生活を送っていたのです。
人間の脳はこの狩猟採集生活時代に完成しています。
定住生活を送るようになってから、文明がどんどん進みネット社会にまで進みましたが、脳の仕組みは変わってないのです。
狩猟採集生活では、人は常に危険と隣り合わせでした。危機があったらすぐ逃げる、事実かどうか確認する時間はありません。危ないと思っただけで、すぐに行動することが必要だったのです。
しかし、現代の文明社会において、そういう行動ばかり取っていては問題です。特に組織を率いるリーダーにとっては致命的です。
リーダーは FACT 主義、実証主義に基づき行動する「リアリスト」である必要があります。
リーダーが「リアリスト」として冷徹に現実を認識し、
その上で「ビジョン」を描き、
人々が主体的に行動するように支える「サーバント」であることが重要です。
弊社では、「リアリスト」「ビジョナリー」「サーバント」この 3 つの能力を鍛える研修をご用意しています。
次期経営陣となるリーダー養成のためのビジネススクールASBS(アスビス)です。
説明会も実施していますので、これからの御社をリードする次期経営者層の育成をお考えの方、ビジネススクールへの派遣をご検討中の皆様、ぜひご参加ください。
真田 茂人
株式会社レアリゼ 代表取締役社長
NPO法人日本サーバント・リーダーシップ協会 理事長