NPO法人日本サーバント・リーダーシップ協会 理事長 真田茂人 講演レポート「サーバントリーダーシップの必然性」

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NPO法人日本サーバント・リーダーシップ協会 理事長 真田茂人 講演レポート「サーバントリーダーシップの必然性」

第1回サーバントリーダーシップフォーラム
~ この国にはリーダーシップが足りない!! ~

NPO法人日本サーバント・リーダーシップ協会 理事長
真田 茂人

「サーバントリーダーシップの必然性」


2011年10月26日に行われた「第一回サーバントリーダーシップフォーラム」。
参加者の皆さんにサーバントリーダーシップについて考えて頂くことを目的として、毎回 各界のリーダーをゲストとしてお招きし、ご講演頂いています。
ゲストの中には、日頃からサーバントリーダーシップを意識して実践していらっしゃる方もいれば、ご自身では「サーバントリーダーシップ」という言葉は意識していないものの、自然とサーバントリーダーシップを実践していらっしゃる方もいます。
今回は、NPO法人日本サーバント・リーダーシップ協会 理事長であり、弊社代表取締役社長である真田茂人の講演レポートを掲載させて頂きます。

1.登壇者情報

真田 茂人

NPO法人日本サーバント・リーダーシップ協会 理事長
株式会社レアリゼ 代表取締役社長

株式会社レアリゼ代表取締役社長。早稲田大学商学部卒業後、(株)リクルートなどを経て(株)レアリゼ設立。2009年日本サーバント・リーダーシップ協会理事長就任。心理学やシステム思考をベースにした人材開発及び組織開発のコンサルタントを展開。サーバントリーダーシップの普及を通じ、日本を再生し、グローバルに通用するリーダーの育成にも力を入れている『魅力的な組織を創るリーダーのための「自律」と「モチベーション」の教科書』(CEO BOOKS)他、著書多数。

※部署・役職はインタビュー当時のものです

2.講演レポート

「サーバントリーダーシップの必然性」

私の役割は、お三方のご講演がサーバントリーダーシップとどのような関連があるか、整理をすることです。
他の講演レポートはこちら

それでは、まずリーダシップとは何でしょうか?
リーダーシップとは、ある目的に向かって、個人や集団をその方向に行動するよう動機付ける影響力と言えます。
管理職は2つの権限を使えます。地位や肩書きによるマネジメントと、「ついていきたい」とフォロワーに思わせるリーダーシップです。
そうすると「強いリーダーシップ」とは何か?


それはフォロワーがどれだけ「ついていきたい」と思っているか。キャラクター的に強く、語気が荒くとも、フォロワーがついていきたいと思わなければ、それは弱いリーダーシップになります。

では、どうすればついていきたいと思われるのか?主に二つあります。一つは、「目指す目的が魅力的」ということ。もう一つは「リーダー自身の影響力」です。

業務の性質によって、必要な影響力は違ってきます。決められたとおりに実行する、効率性重視の定型業務ではマネジメントが必要ですが、変化に対応する、創造性を生み出す非定型業務ではリーダーシップが有効になります。
サーバントリーダーシップは昔からある考えですが、最近になって注目されているのには訳があると思います。
右肩上がりの経済環境化では作れば売れる状況ですから、効率が重視されます。逆に現在のような成熟した環境では、正解はなく、新しい答えを生み出す創造性が重要になります。
有名なダニエル・キム博士は、企業のフェーズによって、必要なリーダーシップは異なると述べています。創業期はパイオニア型リーダー、安定・成長期はマネジメント型リーダー、変革期は変革型リーダー、そしてその先にあるのがサーバントリーダーシップだということです。

リーダーシップ(影響力)の源泉は、二つあると考えます。
一つは「能力」、もう一つは「人間性」です。
能力のある方は尊敬を受けやすいですが、それだけで人格が伴わなければ、ついていきたいとは思えないでしょう。人間性も、人としてのあり方として、例えば野心を持つにも、自分のための野心なのか、みんなのための野心なのか、というのがあります。他にも言行一致、誠実さ、倫理観、謙虚さなどが源泉となっていると思います。

サーバントリーダーシップの「サーバント」は、使用人という意味ではなく、奉仕する・仕えるという意味を表します。自分が信じる価値あるミッションやビジョンに「奉仕」し、それを推進してくれる人たちに「仕える」ということになります。大竹さんなら会社の存在意義に、久世さんなら価値観に、日置さんならコマツウェイに、ということになります。

サーバントリーダーシップの対比となるリーダーシップとして、「君臨支配型リーダー」という表現が出来るでしょう。君臨支配型は「私」が主語で、自分のために人を動かします。これが機能するのは情報統制ができるような社会環境です。現在のような不安定で、創造性が必要な、そして様々なニュースに接する情報化社会の今こそ、サーバントリーダーシップが必要とされていると言えるでしょう。

私達ひとりひとりがサーバントリーダーシップを実践し、日本にサーバントリーダーシップを広めていきたいと考えております。
今日がその第一歩になれば良いと思います。


3.サーバントリーダーシップについて

今後、企業が継続的に発展していくために必要な考え方の1つとして、レアリゼではサーバントリーダーシップを推奨しています。
2004年にはNPO法人日本サーバント・リーダーシップ協会を設立。レアリゼ代表の真田が理事長を務め、レアリゼが事務局を担っています。


当webサイトにはサーバントリーダーシップのまとめページを設置していますので、是非そちらもご活用ください。

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