先が見通せない時代の幹部研修とは?経営層を育てるプログラムの内容や選び方

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先が見通せない時代の幹部研修とは?経営層を育てるプログラムの内容や選び方

1:幹部研修と部長研修の違いは何か?

先の見通せない時代、企業の将来を担う経営幹部を計画的に養成するための幹部研修の重要性が増しています。しかし、実態は従来通りの部長研修になっているケースも散見します。では、部長研修と幹部研修はどう違うのでしょうか?

◎目的の違い

部長研修の目的は「部門成果の最大化」「部門運営の最適化」を実現する部長になる

幹部研修の目的は「企業価値の向上と持続可能な成長」を実現する経営陣になる

◎視野(空間軸と時間軸)の違い

部長研修での空間軸:部門最適と他部署連携。

部門研修での時間軸:1~3年先くらい。

幹部研修での空間軸:全社最適。社会や市場や株主から見た自社。

幹部研修での時間軸:3~10年先、その先も

2:部長研修で行われていること

◎部門の数字を確実に達成するためのマネジメント

◎MBA的プログラム(経営戦略、マーケティング、ファイナンス、リーダーシップなど

◎経営層の意図を現場に翻訳し、現場の課題を経営にフィードバックする能力

◎課長クラスを育成し、組織の持続性を高める

◎リスク管理:業務上のコンプライアンスや労務管理の徹底

3:幹部研修のあるべき姿

幹部研修で身につけるべき主要な要素は以下となります。

◎ビジョン

部長は経営から降りてきた目標を執行する立場です。ある意味、受身な立場です。

しかし、経営幹部は企業の進むべき方向を示すビジョンを示す立場です。

残念ながら、多くの部長は自分なりの経営ビジョンを持っていません。考える必要がなかったからです。

◎現実認識

現代の経営を取り巻く環境は非常に複雑です。自社の商品やマーケットだけ見ていても、経営判断に必要な情報は見えてきません。社会構造はどうなっているのか、世界経済はどうなのか?国際政治はどう動くのか?人々の価値観はどう変化しているのか?テクノロジーはどう発展するのか?

自分の思い込みや個人的な価値観を排除して冷徹に観る必要があります。そうでないと本質は見えてこないからです。

◎意思決定

部長は、事実情報をもとに判断することが求められますが、経営幹部は判断だけでなく決断することも求められます。

判断とは、きちんとした情報をもとに、合理的に決める行為です。

決断とは、情報が足りない中でも、決める行為です。そして、単純に合理性だけではなくい決定もあります。その決定が全ての関係者にとってプラスになる訳ではないからです。その決定が誰からの不利益になることが分かっていても、場合によってはそれを承知の上で決める必要があるからです。その場合の決断の軸は合理性だけでなく、倫理や哲学が必要となります。

◎リーダーシップ

経営幹部は、組織全体を巻き込みながら変革を推進する役割が求められます。

働く人の属性や価値観が多様化するなか、その多様な人材をまとめ上げる「リーダーシップ」を重点的に育成する必要があります。

4:なぜ今、幹部研修が重要視されているのか

不確実性が高いVUCA時代では、従来の成功モデルが通用しにくくなっています。

幹部も過去の経験だけでは成果を出すことは出来ません。今までの延長戦上の学び、いわゆる部長研修では、部長が大部長にはなるだけです。幹部には成長しません。

たとえば、ファイナンス、マーケティング、コンプライアンス・・・これは幹部研修の内容ではありません。部長研修の内容です。

5:幹部研修の実施形式

研修の実施形式は、学習効果や参加者のエンゲージメントに大きく影響します。

オンライン研修は、場所を選ばずに参加できる利便性が高い一方、対面研修は参加者同士の深い議論やネットワーキングが促進されるメリットがあります。

特に合宿形式は、日常業務から離れて研修に集中できるため、短期間で集中的に学びたい場合に有効です。

研修の目的や参加者の状況、予算などを考慮し、最適な形式を選びましょう。研修後の懇親会なども含めて検討すると良いでしょう。

6:フォローアップ体制や実践的プログラムの有無

研修は、受講して終わりではなく、学んだ内容を実務で実践し、定着させることが重要です。そのため、研修後のフォローアップ体制が整っているかを確認しましょう。

例えば、研修後に定期的なコーチングセッションが設けられていたり、受講者が設定したアクションプランの進捗を支援する仕組みがあったりするプログラムは効果が高い傾向にあります。

7:研修効果を最大化するために人事がすべき事前準備

研修を成功させるためには、人事部門による周到な事前準備が鍵となります。

まず、経営層と連携し、「どのような幹部を育てたいのか」という研修の目的とゴールを明確に設定します。

その上で、対象となる幹部候補を選定し、彼らに対して会社が何を期待しているのかを具体的に伝えます。

また、研修で扱うテーマが、参加者個人の課題や自社の経営課題と連動するように、受講者向けに事前アンケートを実施したり、上長へのヒアリングを行ったりすることも効果的です。

8:実践的な課題実践的な課題解決力を高めるアクションラーニング

アクションラーニングは、研修で得た知識を実践に結びつけるための有効な手法です。

この学習法では、参加者がグループを組み、自分が直面している実際の課題をテーマとして取り組みます。グループ内で議論を重ねながら真の問題を発見したうえで解決策を作り、実際に解決に取組みます。

このプロセスを通じて、参加者は主体的に課題を発見し、解決策を導き出す能力を養うことができます。また、現実の課題に取り組むことで、研修内容の定着と実践力の向上が期待できます。

9:まとめ

幹部研修は、企業の持続的な成長に不可欠な次世代の経営幹部を育成するための戦略的な投資です。

その目的は、経営視点と変革を推進するリーダーシップを養うことにあります。研修を成功させるには、管理職研修との違いを理解し、自社の課題に合ったプログラムを選ぶことが重要です。

 

目的を明確にし、計画的に取り組むことで、組織の未来を担う人材を育てることができます。

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